リビングを折り上げ天井にしたいと思います。折り上げ天井のメリットとデメリットは?
折り上げ天井のメリットとデメリットをご紹介します。
和にも洋にも合う折り上げ天井
天井の中央部分を周囲より一段高く作った折り上げ天井は、クラシック、モダン、スタイリッシュのほか和のテイストなど、さまざまな空間デザインと相性が良く、近年人気が高まっている様式です。
今回は、和にも洋にも合う折り上げ天井のメリットとデメリットをご紹介します。
折り上げ天井のメリット:開放感とデザイン性
天井が周囲より一段高くなっている折り上げ天井は縦の空間アクセントとなり、適度な開放感で部屋を実際よりも広く見せることができます。
吹き抜けほどの開放感はありませんが、吹き抜けがもつ「2階スペースの減少」や「冷暖房効率低下」といったデメリットも発生しませんので、限られた空間を有効に活用したいという場合におすすめです。
さらに、折り上げ天井は、天井の中央部分と周囲に段差ができることから、空間の一部を切り取って印象を強くする「額縁効果」を得ることができます。
そのため、見せ梁やデザイン性の高い照明器具だけではなく、LEDテープライトを周囲に張り巡らせる、ウォールステッカーやデザインミラーを貼る、中央部分だけ色を変えるなど、さまざまな天井装飾とも相性が良く、インテリアや照明の組み合わせ次第でさまざまなスタイルのリビングを作り出すことができます。
また、細めの梁を格子状に組む、段差部分を曲面にするなど、和のテイストが強い折り上げ天井にすると、くつろげる和のリビングや、大正モダン、明治の西洋館のような和洋折衷スタイルのリビングを作ることができます。
折り上げ天井のデメリット:メンテナンス性の悪さとバランス調整の難しさ
折り上げ天井の最大のデメリットは「掃除が大変になる」ということです。
周囲よりも天井が一段高くなりますので、掃除の手が届きにくくなるほか、掃除がしづらい角部分が増えてしまいます。
折り上げ天井は視線が自然と天井に向きやすく、なかでも段差部分は目につきますので、掃除が行き届いていないと汚れが目立ってしまいます。
また、折り上げ天井の高さが低いと十分な視覚効果を得ることができませんが、高すぎるとアンバランスな印象になってしまいます。
窓の大きさや部屋の広さなどから、バランスのよいサイズや折り上げ方を選ぶ必要があります。
まとめ
折り上げ天井は建築様式の一つですが、部屋の装飾的な効果が強いので、間取りを考える段階よりもドアや窓などの内装やインテリアを選んだあとに取り入れるかどうかを検討したほうが、サイズや折り上げ方を選びやすくなるかもしれません。
バランス調整さえクリアしてしまえば、デメリットは掃除のしにくさだけといえます。