住宅ローンの仮審査(事前審査)は通ったが、本審査で落ちることってありますか?
本審査で落ちることはある
住宅ローンは借入金額の多さや返済期間の長さなどから、ローンの中でも借り入れ審査が厳しいといわれており、借り入れ審査も金融機関が行う「仮審査(事前審査)」と信用保証会社が行う「本審査」の二回受けることになります。
仮審査が通れば本審査も通ることがほとんどですが、時々、仮審査は通ったのに本審査で落ちるということがあります。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
今回は、仮審査通過後に本審査で落ちる原因と、本審査に落ちた時の対策を紹介します。
本審査で落ちる原因
住宅ローンの審査は「返済完了時の年齢」「勤務形態や勤続年数」「返済負担率」「勤務先」「頭金の金額と借り入れ申込み金額」「健康状態」など多岐にわたる項目について行われます。
仮審査はローンを組める可能性があるかどうかをスピーディに判断するためのものであるため、本審査と共通する項目をチェックしてはいるものの、それほど厳密にチェックしておらず、チェックする項目自体も本審査より少ないです。
そのため、仮審査時は見つからなかった問題が本審査で明らかになったり、仮審査時に使用した情報と本審査で使用する情報に違いがあった場合などは、仮審査に通ったのに本審査に落ちるということがあります。
【書類の不備】
本審査では本人確認や収入を証明するための書類などを使って審査を行います。
そのため、書類に不備があると審査を行うことができず、審査に通ることもできません。
本審査を受けるときは書類がきちんとそろっているかを確認するだけではなく、書類の有効期限が切れていないか、申込書などに記入間違いがないかなども確認しておきましょう。
【仮審査時の申請内容と事実が違う】
仮審査は本審査に比べると提出書類が少なく、勤務年数など一部の情報は自己申告で審査を行います。
そのため、仮審査時に申告した内容と本審査時に提出した書類の記載内容に違いがある場合は本審査を通過できないことがあります。
例えば、仮審査時は勤務年数3年と自己申告していたのに対し、本審査で使う書類では勤務年数2年となっていた場合、勤務年数3年以上という基準で審査している金融機関では、本審査に落ちる可能性があります。
【仮審査後の変化】
仮審査の後に新たなローンを組んだ、転職した、健康状態に変化があった、借入額を変更したなど、審査基準となる条件が仮審査時と本審査時で変化した場合は本審査に通らない可能性があります。
まとめ
仮審査に通ったのに本審査に落ちたという場合、落ちた理由に応じた対応をすることで本審査に通る可能性があります。
例えば、書類の不備で本審査に落ちた場合は、書類をきちんとそろえて再審査すれば通る可能性があります。
また、審査基準にかかって通らなかった場合は、借入額を変更する、頭金を増やすなどの方法で審査に通る可能性もあります。
また、住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なるため、別の金融機関の住宅ローンに申し込むという方法もあります。