車のローン、持病、転職など、住宅ローンを組む前にセルフチェックしておきたいこと4つ。
住宅ローンは審査がある
ローンには借り入れ審査があるものとないものがありますが、借入額が大きく返済が長期にわたる住宅ローンは金融機関にとってリスクが高いことから厳しい借り入れ審査があります。土地探しや間取り設計などが順調に進んでいても、住宅ローンの審査が通らなければ、家を手に入れるのは難しくなってしまいます。
計画が水の泡にならないよう、土地探しなどを始める前に、住宅ローンの審査に通るかセルフチェックをしておきましょう。
現在の借り入れ状況
自動車やバイクのローン、リボ払い、キャッシングなどの借り入れがある場合、残っている返済額や返済期間によっては住宅ローンを借りられないことがあります。住宅ローン以外の借り入れがある場合、なるべく完済しておくとよいでしょう。
また、自分に借り入れがなくても連帯保証人になっているなどの場合は、審査が通りにくくなります。
過去の返済状況
過去にクレジットカードの支払いや各種ローンの返済が滞ったことがある場合、その情報は「個人信用情報」として5~10年程度残されます。
延滞の記録がある場合、住宅ローンの返済も滞る可能性があるとみなされ、審査が通りにくくなってしまいます。数年内に住宅ローンを利用する予定がある場合は、返済が滞らないよう注意しましょう。
健康状態
借り入れ者に万が一のことが起こったときに返済できなくなることを防ぐため、多くの金融機関は団体信用生命保険(団信)への加入をローンの借り入れ条件としてしています。そのため、健康状態が悪いなどの理由で生命保険に加入できない人は住宅ローンの審査を通れないことがあります。
ただし、団信に加入できなくても住宅ローンの借入額をカバーできる額の生命保険に加入している場合や、遺族に返済能力がある場合は利用できる住宅ローンもあります。
勤務年数や雇用形態
勤務年収が3年未満、派遣社員などの非正規雇用、基本給が少なく歩合給の比率が高いなど、収入が不安定だと判断された場合は、審査が通りにくくなります。
また、中小企業は大企業に比べて倒産などのリスクが高いことから、審査がやや厳しいといわれています。自営業の場合、事業継続3年未満で所得が不安定な場合は審査が厳しくなります。
まとめ
住宅ローンの審査基準は金融機関などによって異なります。そのため、一つの金融機関で審査に通らなかったとしても別の金融機関であれば借り入れできることがあります。
また、住宅ローンの審査には仮審査と本審査があり、仮審査が通っても収入状況の変化などによっては本審査に通らなくなることがあります。
不明な点や不安な点があれば、複数の金融機関で相談してみましょう。