同じ人工芝でも全然違う?カール型やダイヤモンド型から形状記憶まで、人工芝の種類6つ。
手軽に芝を楽しめる「人工芝」
人工芝は、天然の芝生がもつ「手間とコストがかかる」「冬は枯れて見た目がよくない」といったデメリットを感じることなく、手軽に芝の雰囲気を楽しめることで人気があります。
人工芝というと安っぽいイメージを持つ方も多いかもしれませんが、近年は天然芝のように見えるリアルな人工芝があるほか、形状記憶などの機能を持つ製品も登場しており、色、芝の丈、芝の形状などの種類も様々です。
クリンプ(カール)型
クリンプ型は縮れたように丸まった形状の芝です。丸まっているため芝の丈は低めですがクッション性は高く、リアルな雰囲気があります。丸まった形状が枯芝のようであるため、茶色のクリンプ型の人工芝を緑の人工芝に混ぜることもあります。
フラット型
シンプルな形で断面がまっすぐなことから「I型」と呼ばれることもあります。ほかの形状のものと比べると価格が安く手触りが柔らかいという特徴がありますが、形が平面的なので倒れたり折れたりしやすいのがデメリットです。
また、表面積が広いため光を反射しやすく、色合いなどによっては「ギラギラして安っぽい」と感じるかもしれません。
V型
断面がVの字になることから「V型」と呼ばれる人工芝は、しっかりと直立するため倒れにくいという特徴があります。優れた形状記憶性能があり非常に丈夫ですが、角があるので手触りが少しチクチクします。
U型・C型
V型のカーブを緩やかにしたのがU型とC型です。形状記憶性能や起立性はV型よりも劣りますが、弾力性があって折れにくい、V型のように角がないので、触り心地がよいといった特徴があります。熱を放出しやすいという性質もあるため、温度上昇を抑える効果がありますが、フラット型やV型に比べると価格がやや高めです。
ダイヤモンド型
断面がひし形になるダイヤモンド型の人工芝は、厚みがあるため丈夫で倒れにくく、弾力があって手触りが柔らかいのが特徴です。チクチクした感じも少なく、耐久性が高いのでスポーツフィールドにも適しています。
W型
W型は細かいウェーブを加えることで弾力性と形状記憶性、耐久性、起立性を持たせた形状です。しなやかで手触りがよいのが特徴ですが、加工が難しく素材の品質も高くないとキレイな仕上がりにならないため、ほかの形状に比べると価格が高くなります。
まとめ
人工芝は形状によって手触りや形状記憶性能、起立性が異なるため、用途に合った形状を選ぶことが重要になります。
例えば、子供が遊ぶスペースに人工芝を敷く場合はチクチクするV型よりもクッション性のあるクリンプ型のほうが適しています。
また、芝の丈や材質によっても異なる特徴がありますので、人工芝を選ぶときは業者とよく相談しながら用途に合った製品を選ぶとよいでしょう。