立地選びなど、建てる前に考えたい!新築に害虫を寄せ付けないための対策4つ。
新築に害虫を寄せ付けないための対策をご紹介します。
新築は害虫が住みつきやすい
新築住宅はエサになるものがないのだから害虫に悩まされることはないというイメージがありますが、実際は「天敵(人間)がいない」「隙間が多い」「温度や湿度が安定している」といった理由から害虫が侵入しやすく住みつきやすいため、害虫に悩まされる人も多いようです。
ゴキブリやムカデ、クモなどに遭遇するのは、できるだけ避けたいですよね。
建てる前に考えられる新築を害虫から守る方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
害虫が少ない土地を選ぶ
新築の害虫対策としてもっとも重要なポイントは「害虫の少ない土地選び」です。
害虫は何もないところから急に湧いてくるというわけではなく、害虫被害に遭う家の近くには必ず巣があります。巣があるところの近くに家を建てると害虫がよってくるのは当然のことです。
虫が多い土地というと、やはり山林の近くです。家のすぐ裏が山になっているときはもちろん、つい最近まで山だった土地を宅地造成した場所もムカデ、ヤスデ、クモが現れやすい土地です。
程よい湿気と草がある池や川の近くも虫の宝庫です。
例えば、琵琶湖の湖岸沿いにある家や店は夏になると「ユスリカ」が発生するため窓を開けることができないということも珍しくありません。
また、都市部でも飲食店の近くはハエやゴキブリが多く、注意が必要です。
住宅地は比較的虫が少ないといえますが、近隣にゴキブリやシロアリの巣になっている家があるかもしれません。
どのような土地に住んでいても害虫がいる可能性はありますが、できるだけ虫が少ないと思われる土地を選ぶとよいでしょう。
網戸の種類・メッシュの細かさを工夫する
建てた家に害虫が侵入するのを防ぐには家の隙間を塞ぐことが重要です。侵入を防げば住みつかれることも防げますね。
また、虫の侵入を防ぐために、開け閉めできる窓には網戸をつけましょう。
窓の外側につける一般的な網戸のほか、滑り出し窓など外側に開く窓に対応した内側につけるタイプの網戸もあります。
さらに、網戸のメッシュは様々なサイズがありますので、メッシュが細かい網戸を使うとコバエなどの侵入も防ぐことができます。
ただし、メッシュが細かいと通気性が落ちたり手入れがしにくくなったりするので、細かくしすぎないよう注意してください。
LED照明を使う
蛾などの虫は紫外線を目印に寄ってくるという習性があります。
屋外につけるライトはもちろん、窓から漏れる屋内の照明に反応して虫が寄ってこないよう、紫外線が出ないLED照明を使うとよいでしょう。
一般的な白熱灯などに比べると価格は高めですが、LED照明は寿命が長く消費電力も少ないためランニングコストがかかりません。
住み始めてから白熱灯からLEDに切り替えるのは手間がかかるので、家を建てた時点でLEDを照明を導入しておくとよいでしょう。
屋外の排水計画を立てる
害虫が少ない土地を選んでも庭や家の周囲が虫にとって都合のよい環境であれば害虫が住みついてしまいます。とはいえ、虫が住みにくいよう家の周りをすべてコンクリートなどで固めて草を一本も生やさないということはできません。
虫が少しでも住み着きにくくするためには、虫が生活しにくいよう乾燥した状態を作るのがよいでしょう。
庭や駐車スペースに水たまりができそうな構造を避けたり、雨が降ったあとに床下湿度が上がったりしないような排水計画を立てたりしましょう。
まとめ
虫は人間が住んでいるところであれば多かれ少なかれいるため、完全に接触を避けることは不可能です。
しかし、新しく建てたばかりの家で害虫に遭遇するのは気持ちがよいものではありません。なかでも、虫嫌いの人は精神的なストレスが大きく安心して暮らすことができなくなるでしょう。
土地選びや設備選びなど、建てる前・住む前の対策で害虫被害を減らすことができるとよいですね。