あこがれの薪ストーブ。そのメリットとデメリット
薪ストーブのメリットとデメリットをご紹介します。
あこがれの薪ストーブ
「スローライフ」や「田舎暮らし」の人気が高まる近年、注文住宅で家を建てるときに薪ストーブを導入したいと考える方も多いようです。
しかし、薪ストーブにあこがれて設置したのはよいものの、使ってみると不便で後悔したという方も少なくありません。
薪ストーブにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
薪ストーブのメリット
薪ストーブのメリットといえば、なんといっても「火」そのものを味わうことができるということです。
薪ストーブの温かさはエアコンの暖房や石油ストーブにはない自然な温もりで、体を芯から温めてくれるだけではなく、火を見ているだけで気持ちが癒され、心まで温まります。焚火に人が集まるように、家族が自然と集まる空間を作ることができるでしょう。
また、ストーブの形状によっては鍋を置いて煮炊きすることができます。石油ストーブほど温度は高くなりませんので、長時間弱火で煮込むスープなどを作るのに最適です。
さらに、薪ストーブの暖房効果は意外と高く、1台で広い範囲を温めることができます。家の間取りや広さにもよりますが、1台で家全体を温められることもあります。
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自然な温かさを感じられる
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家族団らんの場所になる
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火を使った簡単な調理ができる
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暖房効果が高い
薪ストーブのデメリット
薪ストーブを導入した人のうち、「後悔している」「失敗した」と答える人の多くがデメリットとして挙げているのが「薪の確保が大変」ということです。
薪ストーブを使うのに必要な薪は、知り合いの木工所でいらなくなった木をもらうなどすれば無料で手に入れることができますが、そのような環境にない場合はお金を払って購入しなくてはなりません。薪は非常に高価ですので、購入だけでまかなうと1カ月あたり3~5万円程度の薪代がかかることもあります。
また、「知り合いから木をもらう」といっても、薪の形で貰えるとは限らないため、丸太を薪に加工するための道具や手間が必要です。
さらに、木を割って作った薪は2年程度乾燥させてから使わなくてはならないため、薪を一切購入せずに維持しようと思うと2~3年分の薪を自宅に保管しておくことになります。敷地が狭いと「庭が薪で埋め尽くされる」ということになりますので、ある程度広い敷地を確保しなくてはなりません。
また、ボタン一つで部屋を暖めることができるエアコンなどとは違い、薪ストーブは薪に火をつける作業が必要になるほか、火が安定してから部屋が温まるまでに2時間程度かかります。使用中は火が消えたり火が強くなりすぎたりしないよう管理しなくてはなりません。
さらに、薪を屋内に持ち込むときに部屋が汚れる、灰の処理が大変、煙の臭いが付くといった点もデメリットです。薪ストーブの煙や匂いが原因で近隣トラブルに発展するというケースもあるようです。
また、煙突掃除の作業が必要、薪ストーブの耐用年数が過ぎたら交換しなくてはいけないなど、維持管理が大変というのが実状のようです。
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薪の確保と保管が大変
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火の管理が必要
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灰、煙などの処理が大変
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煙突やストーブのメンテナンスが必要
まとめ
自然な温もりが魅力の薪ストーブですが、維持管理には多くの手間と時間、コストがかかります。
薪割や火の管理なども楽しむことができる、時間や手間をかけることができるという人であれば負担ではないかもしれませんが、忙しい人にはあまりオススメできません。
また、家と家の距離が近い住宅地などの場合、近隣トラブルを招く原因となる可能性が高いため、設置や使用は避けたほうがよいでしょう。