家庭用太陽光発電を設置するか悩んでいます。メリットとデメリットを教えてください。
太陽光発電のメリットとデメリットをご紹介します。
人気が高まる太陽光発電
東日本大震災以降、クリーンエネルギーとして注目を集め、人気が高まっている太陽光発電ですが、導入する人が増えると同時に不満を感じる人も増えています。
太陽光発電のメリット
太陽光発電のメリットは主に4つです。
1.光熱費の削減
2.停電時の非常電源機能
3.環境問題への貢献
4.パネル自体のメンテナンスはほとんど必要ない
太陽光発電を付けると自宅で発電できるため、電力会社などから購入する電気の量を減らすことができます。
光熱費が削減できるだけではなく、災害などで停電が起こったときも自宅で発電した電気を使用できるため、災害対策としても有効です。
また、発電量が多く、電気が余ったときは「売電」ができるため、光熱費はさらにやすくなります。
太陽光は発電時に二酸化炭素を排出しないため環境に優しく、雪などがパネルをおおったときを除けば手入れもほとんど必要ありません。
太陽光発電のデメリット
光熱費削減になるクリーンエネルギーということで人気を集めている太陽光発電ですが、実際はさまざまなデメリットがあります。
1.発電量が天候や設置場所に左右される
2.比較的高額な導入費用
3.発電効率が低い
4.メンテナンス費用が意外とかかる
5.屋根に重量がかかる
太陽光発電は太陽の光を利用して発電するという仕組みのため、曇りや雨などの悪天候の日、日当たりの悪い場所にパネルを設置したときは発電量が減ってしまいます。また、発電できない夜間は電力を購入しなくてはなりません。
日当たりがよい場所に太陽光パネルを設置しても、周囲に家が建つことで日当たり条件が変化し、発電量が減ってしまう可能性があるため、設置場所には注意が必要です。
太陽光モジュールやパワーコンディショナーは価格が高く、導入時に多額の費用がかかるほか、安定した発電量を得るためにはパネルの定期的な清掃や点検、部品の交換なども必要となり、意外に費用が掛かります。
また、製品によって違いはあるものの、太陽光の発電効率はあまり良くありません。売電益や光熱費削減効果が予想よりも少なく、導入コストやメンテナンス費用と比較するとマイナスになってしまう可能性もあります。
さらに、太陽光発電を設置すると屋根に重量がかかるため、耐震性が下がる可能性があるほか、パネルの設置方法によっては雨漏りの原因になることもあります。
まとめ
太陽光発電を設置するときは、地域の気候や日照時間、設置する場所、パネルの発電効率などを検討し、光熱費の節約効果や売電益がどの程度得られるか、導入コストやメンテナンス費用をどの程度まかなうことができるかをシミュレーションする必要があります。
また、太陽光発電と同時に蓄電池を設置するか、オール電化住宅にするかで得られるメリットも変わりますので、導入を決める前にライフスタイルなどを見直すことをおすすめします。