開放感ある家にあこがれ、大きい窓にしたが、夏の暑さが厳しい!窓の暑さ対策4つ。
夏の暑さを軽減できる窓の暑さ対策を4つご紹介します。
暑さは窓から入ってくる
温かい方から冷たい方へ移動するという性質を持つ熱は、冬は家の中から外に向かって移動しますが、夏は外から家の中に入ってきます。
壁には断熱材を入れることができるため熱の移動を防ぐことができますが、窓からは簡単に熱が出入りでき、大きな窓の場合は特に夏の暑さが厳しくなってしまいます。
猛暑が続く近年、光熱費を抑えるためにも窓の暑さ対策は非常に重要な問題といえるでしょう。
対策1:遮熱フィルムやシート
ホームセンターなどで販売されている遮熱フィルムやシートは、窓から入ってくる赤外線をカットして熱を防ぐという仕組みです。
さまざまな大きさや機能のフィルムやシートが販売されており、ミラー効果で視線と光をさえぎるタイプや、紫外線もカットして家具を日焼けから守るタイプなどがあります。
断熱効果も高めで、窓の飛散防止にもなるので掃き出し窓などに使用している家庭も多い方法です。
ただし、製品によって差はあるものの、フィルムやシートには寿命があるため数年おきに貼り替えをしなくてはならず、慣れていないと上手に貼ることも難しいという問題があります。
また、窓のサイズに対してフィルムが小さいと「継ぎ目」ができてしまう、飛散防止の針金が入った窓などには使用できないこともあるといったデメリットもあります。
対策2:断熱スプレー
シリコンを含んだ薬剤を窓にスプレーし、塗り拡げることで効果を発揮する断熱スプレーは、断熱フィルムやシートのような手間がかからず、簡単に暑さ対策ができます。
結露対策にもなって便利ですが、断熱効果はあまり感じられないという人も多いので暑さ対策としてはあまりおすすめできません。
効果も1カ月から2カ月程度と短いので、数年単位で考えると案外割高になるかもしれません。
対策3:カーテン、すだれ、グリーンカーテンなど
視線を避けるためにカーテンやブラインドなどを取り付けることがあると思いますが、遮熱機能を持つカーテンを使用すると簡単に暑さ対策をすることができます。
また、窓の外にすだれを立てたり、エコであることで人気のグリーンカーテンをつけるという方法もありますね。
暑さ対策の効果も比較的高く、窓を開けても効果を得られる、視線をさえぎることができるというメリットがありますが、室内が暗くなってしまうというデメリットがあります。
カーテンの場合、遮熱機能付きのミラーレースカーテンを使えば暗さを軽減することができますが、すだれやグリーンカーテンの場合は対策が難しくなります。
さらに、大きな窓の場合はカーテンもオーダーで作らなくてはならないことも多く、遮熱機能などをつけるとコストが高くなってしまいます。
グリーンカーテンの場合は、植物の生育が悪いと断熱効果を得ることができませんし、すだれが雨にさらされてカビる、家の外観にそぐわないといったデメリットもあります。
対策4:二重窓、断熱ガラス
窓の外にもう一枚窓がある二重窓や、二枚のガラスの間に空気の層を作ることで断熱性をあげる断熱ガラスは、一旦取り付けてしまえば特別なメンテナンスを必要とせず、破損しない限り断熱効果を得ることができます。
二重窓や断熱ガラスの断熱効果は非常に高く、夏の暑さ対策はもちろん冬の寒さ対策にも有効なので、冬の冷え込みが厳しい寒冷地や豪雪地方には特におすすめです。
ほかの方法に比べると費用は高めですが、お金がかかるのは取り付けをするときだけです。
まとめ
窓の暑さ対策には色々な方法がありますが、すでに家を建てた後であれば断熱ガラスにリフォームするか、断熱フィルムと遮熱カーテンを組み合わせるなど、複数の方法を組み合わせて暑さ対策をするとよいでしょう。
しかし、これから家を建てるという場合は、断熱ガラスがおすすめです。
断熱ガラスであれば、大きな窓の魅力である開放感を損なうことなく暑さ対策ができ、手間や追加費用もかかりません。
なにより、家を建てる時点で断熱ガラスを取り付ければ、費用を住宅ローンに含めることができますので負担を軽減することができます。