トレーニングルームのある家を作りたい。ホームジム作りのポイント
注文住宅にホームジムを作るときのポイントをご紹介します。
健康志向の方に人気の「ホームジム」
近年、健康志向の高まりから食生活や運動習慣に気を配る方が増えました。
食生活の改善は比較的手軽に行うことができますが、運動不足は「ジムに通うとお金がかかる」「運動をするためにいちいち外出するのは面倒」などの理由から解消できないという方も少なくありません。
しかし、家の中にトレーニングジムがあると、いつまで続くかわからない、どの程度利用できるかわからないスポーツジムに入会費や会費を払う必要がないだけではなく、運動をするために外出する必要もないため、時間を有意義に活用することができます。
いつでもトレーニングができるため、仕事が忙しい人でも空いた時間に体を動かすことができますね。
また、ホームジムはスポーツに取り組んでいる人や、運動部に所属するお子様がいる家庭などにも最適です。
今回は自宅にホームジムを作るときに考えておきたいポイントを紹介します。
どんな機材を置くか
ホームジム作りで最初に決めておかなくてはならないのは、ジムにどんな機材を置くかということです。
トレーニング機材と一言でいっても機材の種類は様々で、設置に必要な広さも異なります。
また、単純に「置くことができればよい」というわけではなく、自由に体を動かすことができる空間も必要ですので、機材をどのような向き、どのような感覚で置くかも具体的にイメージしながらジムの広さを決めていきましょう。
床の補強工事や素材
一般的な家庭用のトレーニング機材はそれほど重量がないため床の補強工事を行う必要はありません。
しかし、補強工事にかかる費用がそれほど高額でないのであれば補強工事を行っておいた方が安心できます。
また、ジムは汗などで床が濡れることがあるほか、運動中に膝や手をつくこともあるため、滑りにくく、ある程度のクッション性がある素材の床を選ぶとよいでしょう。
壁や天井の色
トレーニングをしているときは壁や天井など、決まった方向を見続けることが多くなります。
ジムを使う人の好きな色を選ぶのもよいですが、色の心理効果を利用することでトレーニングへのモチベーションや集中力を上げることができます。
例えば、クールな印象のある淡い青色を使うと長時間のトレーニングでも疲れにくく、柔らかい黄色はポジティブな気分を引き出してくれます。
暗いグレーや黒などの色はスタイリッシュな雰囲気があり、集中力を高めてくれますが、気持ち的にトレ-ニングの負荷を大きく感じるかもしれません。
気温・明るさ・コンセント
体を動かすホームジムは空気がこもったり室温が上がったりしやすいので、換気設備は必須です。トレーニング中に脱水症状や熱中症を起こす危険がありますので、冷暖房の設備もしっかり整えておきましょう。
また、室内が暗いとモチベーションが上がらないだけではなく、転倒や怪我を招きやすくなるので部屋全体が明るくなるような照明を取り付けるとよいでしょう。
ただし、窓をつけるときはトレーニング中に日光がまぶしくないよう、設置位置などに注意する必要があります。
トレーニング機器の中には電気が必要なものもあるほか、DVDを見ながらエアロバイクを漕ぐ、音楽を流しながらトレーニングをするなど、コンセントを利用する場面は意外と多いものです。
コンセントを多めに設置しておくと、使いたい機器を使えないということを防げるほか、長いコードが床を這いまわることも防げます。
まとめ
ホームジムを作るときは、どんなトレーニングをどのように行いたいかを具体的にイメージした空間づくりが重要となります。
イメージが固まらないときは、スポーツクラブやスポーツジムを見学してイメージを固めるのもよいでしょう。
また、将来ホームジムを使わなくなったときにどのような空間として利用するかも併せて考えておくと、デッドスペース化を防ぐことができますよ。