ウッドデッキにはどんな種類がある?素材ごとの特徴について
ウッドデッキの素材の種類と特徴を紹介します。
ウッドデッキの素材は大きく分けて4種類
ウッドデッキは、子どもの遊び場やガーデンパーティなどのスペースとして活用できる半屋外空間として根強い人気を誇っています。ウッドデッキのある家を作りたいと考える方も多いのではないでしょうか。
ウッドデッキの素材には「樹脂木材」「ソフトウッド」「ハードウッド」「防腐剤注入木材」の4種類があります。
樹脂木材
木粉に樹脂を混ぜ、押し出して成形して作る樹脂木材は、天然木に対し人工木と呼ばれることもあります。
完全な木材ではないためシロアリに強く、湿気を吸いにくいため腐りにくい、反りにくい、変色やささくれなども起きにくいのが特徴で、メンテナンスが少なくてすむというのが最大のメリットです。
一方、天然木に比べるとデッキの温度が高くなりやすく、夏などは素足で歩くことができないといいうこともあります。
また、水を吸わないため、雨の日はデッキに残った水でスリップしたり、目地に残った水が凍って素材が割れたりすることもあるようです。
ソフトウッド
ソフトウッドとは、天然木のなかでもレッドシダー、ヒノキ、杉、SPF材といった、比較的柔らかい木材のことです。
比較的価格が安く、加工性がよい、節が多く木材らしい風合いを楽しむことができるといった点から人気が高く、天然木のウッドデッキの約2割程度がソフトウッド製だといわれています。
メリットはなんといっても初期コストが安いということですが、柔らかい木材であるためシロアリ被害に遭いやすい、腐りやすいというのがデメリットです。
低い耐久性を補うためには、防腐防蟻塗料をこまめに塗り直す必要があり、メンテナンスに手間と費用が多くかかってしまいます。
ハードウッド
ハードウッドは、ウリン、イタウバ、イペなど、ずっしりと重く硬い木材のことです。
ソフトウッドに比べると価格が高くなりますが、丈夫でシロアリなどにも強く、腐りにくいという特徴があるため、古くから桟橋などに多く利用されています。天然木のウッドデッキとしてはもっとも人気が高い種類です。
ささくれが立ちやすい木材もありますが、基本的にはメンテナンスがほぼ必要ありません。
日に当たると変色するのもデメリットといえますが、天然木材ならではの味わいと考えれば、メリットということもできます。
防腐剤注入木材
防腐注入木材とは、杉、ヒノキなどの木材の芯まで防腐剤を浸み込ませて作る木材のことです。
防腐剤を注入することでソフトウッドが持つ「加工が楽」「価格が安い」「施行費用が安い」といったメリットを残したまま、ハードウッド並みの高い耐久性を持たせることができるため、近年、ウッドデッキ材・ウッドフェンス材として徐々に人気が高まっています。
しかし、防腐剤注入木材は注入されている防腐剤によって耐久性や性能が変わるため、防腐木材を選ぶときは注意が必要です。
ヤシ油を原料とした防腐剤「AAC」など、政府からの認証をうけている防腐剤を使った木材であれば、品質的にも安心できますね。
また、防腐剤注入木材は防腐剤を注入するための時間がかかるため、納品までに2週間かかるのもデメリットといえます。
まとめ
ウッドデッキを作るときは、見た目や初期費用だけではなくメンテナンスの手間や費用なども含めて素材を選びましょう。
また、カタログの写真だけではなく、ある程度の大きさがあるカットサンプルを見ながら選ぶと、よりイメージに近いウッドデッキを作ることができます。