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子ども部屋でよくある悩み。最初から一人部屋?それともはじめは同じ部屋で大きくなったら2つに仕切る?

子ども部屋を最初から一人部屋にするかどうかについてご紹介します。

子ども部屋の与え方は千差万別

日本では一般的に、小学生の期間に一人部屋を与えることが多いようですが、家庭の育児方針によっては「高校生になるまで必要ない」と考えることもあれば、就学前から一人部屋を与えていることもあり、早期から「子どもの自立」を重視するアメリカの家庭では赤ちゃんのころから部屋を与えられているケースも珍しくありません。

また、年齢だけではなく子どもの性格や心の発達、生活習慣などによってタイミングも変わりますので、「○歳になったら一人部屋を与えたほうがよい」とはいえません。

今回は、子どもの成長段階を「就学前」「学童前期」「学童後期・思春期」の三つに分けて、子ども部屋の与え方の目安をご紹介します。

 

0歳から5歳ごろの「就学前」

大人のサポートや見守りが必要な乳児や幼児は、基本的に一人部屋は必要ないといわれています。

乳児の場合は危険なものと危険ではないものを判断する能力がないため、ケガ、誤飲、窒息など、目を離すと命に関わる事態を招く可能性もあります。

また、幼児は生活習慣の基礎を作っていく時期ですので、部屋を自分で管理する能力はまだありません。

4歳や5歳ごろになると基本的な生活習慣が身につき、整理整頓ができるようになって一人部屋を管理できることもありますが、この時期の子どもはまだ両親に甘えたいという気持ちも強いため、部屋を与えてもあまり利用しないというケースが多いようです。

リビングなど家族の共有スペースに衣類やオモチャ、通園用品などを片付けることができる「子ども用スペース」を作り、自分で部屋を管理する練習をするとよいでしょう。

 

小学校1年生から3年生ごろまでの「学童前期」

小学生になると「自分の部屋が欲しい」という子どもが増えてきます。

子ども部屋を与えた時期についてのアンケートでは、小学校入学のタイミングで部屋を与えたという回答も多く、子どもが部屋を管理できそうであれば部屋を与えてもよいかもしれません。

子ども部屋を与える場合、完全な個室を与えるパターンと、就学前の「子ども用スペース」を広げて半個室の子ども部屋を与えるパターンが考えられます。

小学校低学年のうちは学校生活や学習面のサポートが必要な時期ですので、子どもの成長や性格などに合わせて個室か半個室かを選ぶことができるとよいですね。

子ども部屋を作るとき、完全な個室として作ってしまうのではなく家事室などと続き間で作っておき、1つの大きい部屋としても、区切って2つの個室としても使える間取りにする、将来子ども部屋として利用する個室とは別に、スキップフロアなどのフリースペースを作っておくなど、間取りを工夫することで子どもに合わせた空間を作ることができます。

 

小学校4年生以上の「学童後期・思春期」

思春期の入り口にあたる小学校4年生以上になると考え方や感情が複雑になっていき、1人で過ごす時間と場所も必要になってきます。

特に、男児に比べて第二次性徴期の訪れが早い女児は、体の発達が目立ち始めて「周囲の視線」が気になる時期でもあるので、プライバシーを守ることができる空間が必要になってきます。

小学校低学年のころほど大人のサポートも必要なく、精神的に「親離れ」を始める時期でもあるので、完全な個室を与えるのに適した時期といえるでしょう。

 

まとめ

子ども部屋の与え方は子どもの成長段階や性格、ライフスタイルによって変化します。

最初から個室を与えてもしっかり管理ができ、学習にも集中できるという子どももいれば、大人に見守ってもらえる方が安心して勉強などに取り組めるため、半個室がよいという子どももいます。

しかし、子どもにあったスタイルはどんな部屋かは、部屋を与えるときにならないと分かりません。

あらかじめ、空間の仕切り方を変えて部屋の使い方を変えられる「フレキシブルな間取り」で家を作っておくと、子どもの成長に合わせた子ども部屋を作ることができますよ。

 

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